パスワードエラーが出た時に最初に確認すること
Caps LockやNum Lockの状態を確認しよう
パスワードが合っているはずなのにエラーが出る時、キーボードのCaps Lock(キャプスロック)やNum Lock(ナンバーロック)が関係している場合があります。
Caps Lockがオンだと、すべて大文字になり、Num Lockがオフだとテンキーで数字を入力できません。
パソコンのランプや画面の表示を見て、いつもと違う設定になっていないか確認してみましょう。
特に他の人のパソコンや会社の共用パソコンでは、このミスが起こりやすいので注意が必要です。
日本語と英語の切り替えをチェック
パスワードを入力するときに日本語入力のままだと、アルファベットや数字が全角になってしまうことがあります。
たとえば「password」と入力したつもりでも「password」になってしまい、エラーになることがあります。
入力モードを「半角英数」にしてから入力するのがポイントです。
急いでいる時や、スマホとパソコンを交互に使っている場合は特に気をつけましょう。
余計なスペースや記号が入っていないか見直そう
パスワードの最初や最後に、気づかないうちにスペースや余計な記号が入っていると、正しく入力してもエラーになります。
特にスマホで入力したり、コピー&ペーストで貼り付けた時に起こりやすいので、入力した後はカーソルを動かして、不要な空白や文字が混ざっていないかチェックしましょう。
コピー&ペースト時の「見えない文字」に注意
メモ帳やメールからパスワードをコピーして貼り付けると、改行や見えないスペースも一緒にコピーされることがあります。
このせいでエラーが出る場合もあるので、うまくいかない時は手入力も試してみてください。
IDやメールアドレスも正しいか確認
ログインできない時は、パスワードだけでなくIDやメールアドレスを間違えている場合もあります。
複数のアカウントを使っている時や、メールアドレスの綴りに間違いがないかもう一度見直してみましょう。
よくある入力ミスとその防ぎ方
全角と半角を間違えないように
日本語入力がオンのままだと、数字やアルファベットが全角で入力されてしまいます。
たとえば「1234」と「1234」は見た目が似ていても違う文字です。
パスワード入力の前に、必ず半角英数字になっているか確認しましょう。
ゼロとアルファベット「O」を間違えない
パスワードには「0(ゼロ)」と「O(オー)」のように似ている文字が入っていることがあります。
見分けにくい場合は、パスワードを作る時点でこうした文字を使わないようにするのも一つの方法です。
大文字と小文字の違いに気をつける
英語のパスワードは、大文字と小文字をきちんと区別します。
「Password」と「password」は全く別の文字列です。
特にスマホでは、自動で最初の文字が大文字になってしまうこともあるので注意しましょう。
似た記号の入力に注意
パスワードに記号を使う場合、半角の「@」と全角の「@」など、見た目が似ていても別の文字です。
「/」と「/」も同じです。
パスワードは必ず半角で入力しましょう。
パスワードを表示する機能を使う
最近は多くのサイトで、パスワード入力欄の「目のアイコン」を押すと入力したパスワードが表示できます。
入力ミスを防ぎたい時は、周りに人がいない場所で活用しましょう。
パスワードを忘れてしまった時の対処法
端末やブラウザのパスワード保存機能を確認
パソコンやスマホのブラウザには、パスワードを自動で保存してくれる機能があります。
Google Chromeなら「設定」から、iPhoneなら「設定→パスワード」、Androidなら「Google パスワードマネージャー」などで確認できます。
普段から保存している場合は、そこから調べてみましょう。
パスワード再設定メールを使う
多くのサービスでは「パスワードを忘れた場合」というボタンがあります。
これを使うと、登録したメールアドレスにパスワード再設定の案内が届きます。
メールが迷惑メールフォルダに入っていないかもチェックし、届いた案内に従って新しいパスワードを作りましょう。
本人確認の情報を最新に
パスワードを再設定するときに、電話番号や秘密の質問など本人確認が必要な場合があります。
登録情報が古いと手続きがスムーズにできないので、時々最新情報に更新しておくのがおすすめです。
パスワード管理アプリを利用
パスワードの管理が大変な時は、パスワード管理アプリを使う方法もあります。
「1Password」「Bitwarden」「LastPass」などのアプリなら、1つのマスターパスワードだけ覚えれば、他のログイン情報は自動で入力してくれます。
同じパスワードの使い回しは避ける
1つのパスワードをいくつものサービスで使っていると、どれかが流出したときに他のアカウントも危険になります。
サービスごとに別のパスワードを設定し、管理アプリで一括管理すると安心です。
セキュリティのトラブルが原因の場合も
第三者にパスワードを変えられた可能性
何度やってもログインできない場合は、誰かにパスワードを勝手に変えられた可能性も考えましょう。
心当たりがある時は、すぐにサービスのサポートに連絡して、復旧をお願いしましょう。
フィッシング詐欺に注意
銀行やショッピングサイトを装った偽のメールやSMSから、ニセのログインページに誘導されるフィッシング詐欺にも気をつけてください。
間違えて入力してしまった場合は、すぐに公式サイトからパスワードの再設定を行い、パソコンやスマホのウイルスチェックもしておきましょう。
アカウントロックやアクセス制限
パスワードを何度も間違えて入力すると、不正アクセスを防ぐために一時的にアカウントがロックされることがあります。
この場合は、しばらく待つかサポートに問い合わせましょう。
端末やブラウザの不具合
パソコンやスマホのキャッシュやCookieが原因でログインできないこともあります。
一度キャッシュやCookieを削除したり、別の端末やブラウザで試してみるのも有効です。
サービス側のメンテナンスや障害
サービスのメンテナンスやサーバー障害で一時的にログインできない場合もあります。
公式サイトやSNSでお知らせが出ていないかチェックし、復旧を待ちましょう。
パスワードを安全に管理するコツと普段からできる対策
紙やスマホのメモ帳にそのまま残さない
パスワードを紙に書いて持ち歩いたり、スマホのメモ帳に直接メモしておくのは危険です。
どうしてもメモする場合はヒントだけにして、他の人に分からないように工夫しましょう。
できればパスワード管理アプリを活用してください。
パスワード管理ツールを使う
いろいろなサービスで違うパスワードを使うと管理が大変ですが、パスワード管理ツールなら自動で複雑なパスワードを作ったり、保存したりできます。
覚えるのはマスターパスワードだけでOKです。
2段階認証でセキュリティアップ
パスワードの他に、スマホに送られる認証コードや認証アプリを使う「2段階認証」を設定すると、もしパスワードが知られても他人に乗っ取られる心配が減ります。
パスワードを定期的に変更する
長い間同じパスワードを使い続けるのは危険です。
半年から1年に一度は、主要なアカウントのパスワードを新しくするのが安心です。
推測されにくいパスワードを作る
「123456」や「password」など簡単なものは避けましょう。
大文字○小文字○数字○記号を組み合わせて、自分だけにわかるパスワードを作るのがコツです。
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まとめ
「パスワードが違う」と表示されても、慌てず一つずつ確認していけば多くの場合は解決できます。
それでもダメな時は、アカウントの乗っ取りやセキュリティのトラブルも疑って、早めに公式サポートへ相談しましょう。
日ごろからパスワード管理の工夫や2段階認証を取り入れて、安全にインターネットを利用できるようにしておくと安心です。