巻きすの表と裏で、料理の見た目が変わる
巻きすってどんな道具?
巻きすとは、細い棒を並べて糸でつなげた、料理を巻くための道具です。
巻き寿司を作るときによく使います。
素材はいろいろあり、昔から使われている竹製のものや、お手入れが簡単なプラスチック製、衛生的で柔らかいシリコン製もあります。
竹製はやわらかくて吸水性があり、和風の雰囲気を出したいときにぴったりです。
プラスチック製はカビに強く、洗いやすいので初心者にも使いやすいです。
最近では、環境にやさしい素材のものも人気です。
表と裏の見分け方
巻きすには「表」と「裏」があります。
見た目で簡単に見分けられます。
・ツルツルしていて糸が見えない面が「表」
・ザラザラしていて糸が通っている面が「裏」
表の面は食材がくっつきにくいので、巻き寿司がきれいに仕上がります。
裏を内側にしてしまうと、具材が引っかかって巻きにくくなるので注意しましょう。
料理によって使い分けよう!巻きすの使い方
巻き寿司を作るときは「表」を内側に
巻き寿司や太巻きを作るときは、巻きすのツルツルした面(表)を内側にします。
その上にラップを敷くと、海苔がくっつかず、後片づけもラクになります。
裏面を内側にすると、海苔が傷ついたり、形が崩れやすくなるので、向きを間違えないようにしましょう。
伊達巻や厚焼き卵には「裏」が使いやすい
卵焼きや伊達巻のように、形をしっかり整えたい料理では、糸が見えるザラザラの面(裏)を内側にします。
適度に力が加わるので、きれいな形に整いやすくなります。
巻いたあとに輪ゴムでとめて冷蔵庫で冷やすと、形がしっかり保たれます。
ラップを敷いて巻きすを清潔に使おう
巻きすに直接食材がつくと、見た目が悪くなったり、洗うのが大変になったりします。
巻きすを使う前にラップを敷くと、巻きすが汚れにくくなり、食材もスムーズにはがれます。
衛生的にも安心で、巻きすを長持ちさせることができます。
巻き寿司の基本の巻き方
はじめての人向け!基本の手順
1.巻きすの表(ツルツルした面)を上にして広げ、その上にラップを敷きます
2.ラップの上に海苔をのせ、ご飯をまんべんなく広げます(上の端は少し余白を残す)
3.中央に好きな具材をのせます。具を詰めすぎないのがコツです
4.手前からゆっくり巻きはじめ、途中で少し力を入れて形を整えます
5.最後は巻きすで軽く押さえて、形をしっかり保ちましょう
ご飯が手につかないように、手を少し濡らしておくと作業がしやすくなります。
巻きすを選ぶポイントと、家にあるものでの代用法
100円ショップの巻きすもおすすめ
ダイソーなどの100円ショップでは、手頃な価格で巻きすが手に入ります。
竹製・プラスチック製・シリコン製など種類も豊富で、気軽に試せるので初めての方にもぴったりです。
中でもプラスチック製は乾きやすく、カビにくいのでお手入れが簡単です。
巻きすがないときはどうする?
巻きすが家にないときは、ラップと厚手のキッチンペーパーを重ねて使うことで代用できます。
また、シリコン製のベーキングマットを使うのも一つの方法です。
ただし、柔らかすぎたりすべりやすい素材は扱いにくいので、巻いたあとに少し重しをすると安定します。
しっかり巻きたいなら、巻きすをひとつ持っておくと安心です。
巻きすを長く使うためのお手入れ法
竹製巻きすはすぐに洗おう
竹の巻きすを使ったあとは、なるべく早く水で洗って食材のカスを取りましょう。
洗剤を使うときは、薄めた中性洗剤を使ってスポンジでやさしく洗います。
その後、乾いた布で水気をふき取り、風通しの良い場所に立てて干すと、カビを防ぐことができます。
裏と表、両方きちんと洗おう
裏面の糸が通っている部分は、汚れが残りやすいので、歯ブラシなどでやさしく洗いましょう。
乾かすときは直射日光を避け、風通しのよい場所に吊るすのがおすすめです。
水につけたままにすると竹が傷んでしまうので注意してください。
糸がゆるんできたら、無理に使わず新しいものに替えるのも大切です。
よくある疑問とトラブルへの対処法
巻き寿司がうまくできないときのチェックリスト
・巻きすの向きは合っていたか?
・ご飯を多く入れすぎていないか?
・巻くときに力を入れすぎていないか?
・海苔や具材の配置がずれていないか?
こういったポイントを確認すれば、失敗の原因がわかりやすくなります。
模様をつけたいときは裏面を活用
巻きすの裏面には少しデコボコがあるので、卵焼きなどを巻くときに模様がついて、見た目がきれいになります。
特別な日の料理や、おもてなしの場面で使うと、ちょっとした演出になります。
初心者向けの巻きすの選び方と使い方
表と裏の見分けがつきやすい巻きすを選ぶと安心です。
プラスチック製や透明な巻きすは、どちらが表かがすぐにわかるので、初めての人にも使いやすいです。
巻き寿司は具材を少なめにして巻く練習から始めると、コツがつかみやすくなります。
ラップを使うと、片づけが簡単になるだけでなく、清潔に使えます。
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まとめ
巻きすは、裏と表をきちんと使い分けるだけで、仕上がりの美しさや作りやすさが変わります。
この記事では、巻きすの種類や向きの見分け方、料理ごとの使い分け方、そしてお手入れのコツまで紹介しました。
家庭でも簡単に本格的な巻き料理が楽しめるようになります。
ちょっとした工夫を加えるだけで、料理の仕上がりがぐっと良くなるので、ぜひ試してみてください。

