回転寿司のお皿はなぜ右から流れてくるのか
回転寿司に行ったことがある人なら、一度は「お寿司のお皿がいつも右から左へ流れてくるな」と感じたことがあると思います。
スシロー、くら寿司、はま寿司など全国チェーンでも、この右回りのレーンが定番になっています。
なぜ多くのお店で同じ方向に回るのでしょうか?偶然ではなく、しっかりとした理由があるのです。
実際に私も気になって調べてみたのですが、理由を知ると「なるほど」と思える内容でした。
これを知れば、次にお寿司を食べる時、ちょっとした話のネタにもなるはずです。
右回りの理由は「右利きが多い社会」と「見やすさ」
右利きの人が多いから、取りやすい
日本では、右手で箸を使う人が圧倒的に多いです。
9割以上の人が右利きと言われており、自然と右手が主役になっています。
回転寿司で右手に箸を持っていると、左手が空きますよね。
この状態で、右からお皿が流れてくると、左手でそのままスッと取ることができるので、とても効率的なんです。
もし逆に、左から右へお皿が流れてきたらどうでしょう?
取りにくかったり、体をひねったりしてしまうかもしれません。
多くの人がストレスなく食事を楽しめるように、右回りのレーンが選ばれているのです。
視界のクセと「利き目」
「利き手」だけでなく、「利き目」も関係しています。
普段私たちは、無意識のうちに左右どちらかの目をよく使っています。
日本人は右目が利き目の人が多いと言われています。
右側から近づいてくるお皿は、右目の視界に入りやすいので、パッと目に入り、迷わず選ぶことができるのです。
たくさんのお皿が流れている中で、「あっ、今の食べたい!」と思った瞬間にすぐ手が伸ばせるのは、利き目の働きも大きいんですね。
日本に根付いた「右手優先」の文化
右手を使う習慣が昔から続く
箸や包丁、筆、ハサミなど、日本の道具は右手で使うことを前提に作られているものが多いです。
江戸時代の寿司職人も、当然のように右手で握り、右手で切るのが一般的でした。
こうした文化や習慣が、回転寿司のシステムにも受け継がれているのです。
すべてが右回りとは限らない
ちなみに、すべてのお店が右回りなわけではありません。
店の構造や座席の配置、混雑状況によっては左回りが採用されることもあります。
また、海外の回転寿司店では、右回り・左回りどちらも見かけるので、日本のように統一されていないことも多いです。
回転寿司の歴史と仕組み
回転寿司は1958年に大阪で生まれました。
発明したのは白石義明さんという方で、ビール工場のベルトコンベアを見て「これをお寿司に応用できないか」と考えたのがきっかけです。
最初は手動で回していたそうですが、すぐに機械化され、現在は一定の速度でゆっくりと回ります。
だいたい一周1分くらいのスピードが一般的です。
この速さは、お皿が取りやすく、お客さんが待ちすぎない、絶妙なバランスになるように工夫されています。
自分で試してみた取りやすさ
気になったので、実際に右手・左手の両方でお皿を取ってみました。
右手で取る場合は、タイミングが合わず、少し取りにくいと感じる場面が多かったです。
一方、左手でお皿を取ると、体の動きもスムーズで、自然にお寿司に手が伸びました。
ちなみに、左利きの家族にも試してもらったところ、「自分は左回りのほうが取りやすい」とのこと。
やはり利き手による取りやすさの違いは、実際に体験してみるとよく分かります。
知っておくと楽しい回転寿司の豆知識
・回転寿司のレーンの速さは、何度も試して決められている
・人気の寿司ネタは、取りやすいタイミングや場所に流す工夫がされている
・最近はタブレットで注文するスタイルも増えたが、レーンを残すことで「見る楽しみ」「選ぶワクワク感」を大切にしている
・同じネタでも、流れる時間や位置で取られやすさが変わる
このような工夫が、回転寿司の楽しさやワクワク感につながっているんですね。
よくある疑問に答えます
全部右回りなの?
ほとんどのお店が右回りですが、まれに左回りもあります。
特に店内のつくりや座席の配置によって、左回りの方が取りやすい場合もあります。
海外の回転寿司はどうなっている?
海外のお店では、右回り・左回りのどちらも存在します。
日本ほど方向が統一されていないので、国やお店ごとに違いがあるのが面白いポイントです。
左利きの人は不便なの?
左利きの人の中には、「ちょっと取りづらい」と感じる人もいますが、慣れてしまうと気にならなくなる方が多いようです。
また、最近は自分の好きなタイミングで注文できるシステムも増えているので、取りやすさが選べるようになっています。
レーンの速度はなぜ1分なの?
職人さんたちが色々と試した結果、「お客さんが取りやすい」「待ち時間が長すぎない」などの理由から、1分くらいで一周するのが最も良いという結論に至ったそうです。
お皿の色の意味
多くの回転寿司チェーンでは、皿の色ごとに値段が決まっています。
白や青はリーズナブルな価格、黒や金色は高級なネタといったふうに、色で選ぶ楽しさも味わえます。
レーンがある理由は?
お寿司が回ることで、見て楽しい・選ぶ楽しさがあり、回転寿司ならではの独特な雰囲気を作っています。
人気のネタは何?
全国的にはマグロ、サーモン、エビ、いくらが人気上位ですが、地域によっては旬の魚やご当地ネタがあることも。
いろいろな地域の回転寿司を食べ比べてみるのも楽しいですよ。
回転寿司で気をつけたいマナー
取ったお皿は元に戻さない、レーンをふさがない、しょうゆは適量にするなど、基本的なマナーを守れば、誰でも気持ちよく食事を楽しめます。
特に混雑しているときは、周りの人への気遣いも大切です。
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まとめ
回転寿司のレーンが右回りになっている理由には、日本人の生活習慣や文化、そしてお店の工夫が詰まっていました。
もし次に回転寿司に行くことがあれば、レーンの動きや自分の利き手、周りの人の様子にもぜひ注目してみてください。
「こんな理由があったんだ!」と家族や友だちにも話したくなるはずです。
役に立ったと感じたら、ぜひこの知識を誰かとシェアしてみてくださいね。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。