見慣れない「通知不可能」ってどんな電話?
スマートフォンに「通知不可能」と表示された電話がかかってくると、少し不安になりますよね。
これは、相手の電話番号がこちらに表示されない状態を指します。
こういった表示になるのは、相手がわざと番号を隠しているわけではなく、通信の仕組みの都合で番号がうまく伝わらないためです。
たとえば、海外からの国際電話や、Skype・LINEなどのネット通話では、番号が表示されないことがあります。
また、通信会社のシステムによっても、このような表示になることがあります。
「非通知」とは違い、「通知不可能」は相手の意思とは関係なく表示されないケースが多いのが特徴です。
違いを知っておくと、突然の着信にも慌てずに対処しやすくなります。
通知不可能な電話に出てしまったときの対応
うっかり「通知不可能」の電話に出てしまった場合は、まず落ち着いて行動しましょう。
相手が名乗らない、会話に違和感があるなど、不審な印象を受けたら、すぐに通話を終了して構いません。
中には、応答しただけで「この番号は使われている」と判断され、しつこく電話をかけてくる迷惑業者もいます。
相手が名前や会社名を名乗ったとしても、こちらの名前・住所・口座番号などの個人情報は教えないようにしましょう。
電話を切った後は、スマートフォンの設定で「着信拒否」を行い、同じような電話が再びかかってこないようにすると安心です。
さらに、「料金が発生しました」や「登録が完了しました」と一方的に言われた場合は、詐欺の可能性が高いため、絶対に個人情報を渡さないでください。
心配なときは、家族や信頼できる人に相談するのも有効です。
電話に出るだけでお金がかかることはある?
「この電話、出ただけで通話料金が発生するのでは…」と不安になる人もいるかもしれません。
でも、基本的に日本国内の電話であれば、通話料金はかけた側(発信者)が負担します。
つまり、電話に出ただけであなたに料金が請求されることはありません。
ただし、例外があります。
たとえば、海外旅行中に国際ローミングを利用している場合、着信でも料金がかかるケースがあります。
また、「通知不可能」の電話に折り返し電話をかけてしまい、相手が海外の電話番号だった場合は、国際通話となり、こちらに料金が発生します。
「ワン切り詐欺」にも注意が必要です。
これは、1回だけ着信を残してすぐ切る手口で、相手が気になって折り返すのを狙っています。
こうした番号には、むやみにかけ直さず、様子を見ることが大切です。
迷惑な電話を防ぐためにできること
知らない番号や「通知不可能」な電話を防ぎたい場合は、スマホの「着信拒否」機能を使うのがおすすめです。
設定画面から「通話」や「電話」の項目を開き、「ブロック」や「拒否設定」などの項目を確認してみましょう。
多くのスマートフォンでは、番号が表示されない着信をまとめてブロックする設定ができます。
さらに、各携帯会社が提供している迷惑電話対策サービスもあります。
・ドコモ:迷惑電話ストップサービス
・au:迷惑電話対策設定
・ソフトバンク:ナンバーブロック
これらを使えば、怪しい電話を自動でブロックしたり、通知を受け取る前に防げることもあります。
また、迷惑電話対策アプリを使うのも効果的です。
選ぶときは、操作が簡単であることや、迷惑番号の情報が定期的に更新されるかどうか、個人情報の管理がきちんとしているかを確認すると安心です。
最近では、AIが自動で応答してくれるアプリも登場しています。
これを使えば、自分で相手と話さずに済むので、不安な電話にも安心して対応できます。
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安心してスマホを使うためにできること
「通知不可能」の電話が何度もかかってきて困っている場合は、思い切って電話番号を変えるという方法もあります。
携帯会社の店舗や公式サイトで手続きができ、状況によっては手数料が必要になることもありますので、事前に確認しましょう。
番号を変えたら、家族や仕事関係など、大切な人やサービスに新しい番号を知らせるのを忘れないようにしましょう。
なお、「通知不可能」な電話すべてが迷惑なものとは限りません。
通信環境の影響や、海外からの正当な連絡である場合もあります。
ただ、少しでも不自然に感じたら、すぐに出ずに注意深く対応することが大切です。
通話料金についても、日本国内での着信であれば基本的に心配いりません。
ただし、海外にいる場合や、こちらから折り返すときには注意が必要です。
スマホの設定、アプリ、携帯会社のサービスをうまく使って、自分の安全とプライバシーを守っていきましょう。