「税金の作文を書いてみよう!」
「簡単に税金の作文を書く方法が知りたい!」
「税金の作文って何を書けばいいの?」
夏休みの宿題として、小学生、中学生、高校生に「税金の作文」が出されることがあります。
でも、普段あまり税金について考えない人にとっては、「何を書けばいいの?」と悩んでしまいますよね。
宿題を出された子どもだけでなく、お父さんやお母さんも「子どもにどうやって書かせればいいんだろう?」「どんな説明をすればいいの?」と困ることもあるでしょう。
そこで今回は、「税金の作文の例文」をいくつかご紹介します。
簡単な書き方や具体的な例文もまとめていますので、「とにかく早く税金の作文を終わらせたい!」という方はぜひ参考にしてください。

税金の作文の書き方
まずは、簡単な税金の作文の書き方を紹介します。
1.書き出し(税金に興味を持ったきっかけ)
2.本文1(税金について調べたこと)
3.本文2(その結果考えたこと)
4.まとめ(税金が大切だと思った理由)
この流れで書けば、比較的簡単に作文が完成します。
ただし、この情報だけではまだ難しく感じるかもしれませんので、さらに簡単な例を紹介します。
簡単なテンプレート
このテンプレートに沿って書けば、税金の作文は簡単に終わります。
1.書き出し:〇〇に税金が使われていることを知った。
2.本文1:だから〇〇に使われている税金について詳しく調べてみた。
3.本文2:もし税金がなかったら、〇〇はどうなるだろうか?
4.結論:やっぱり税金は大切だ。
「〇〇」には、学校、警察、救急車、消防車、ごみ処理、医療費(病院)、災害復興などが入ります。例えば「学校」をテーマに考えてみましょう。
「先日、自分が通っている学校にも税金が使われていることを知りました。調べてみると、小学生一人あたり年間約84万円もの税金が使われているそうです。もしこの税金がなかったらどうなるでしょうか。きっと学校に通えない子どもも出てくるでしょう。だからやっぱり税金は大切だと思いました。」
このように書けば、簡単に作文が完成しますね。

小学生向け例文
次に、小学生向けの例文を紹介します。
タイトル:気軽に病院に通えない世界
「先日、インフルエンザで病院に行きました。その時、支払ったお金は800円でした。一緒に行ったお母さんは薬代も含めて3000円くらい支払っていたので、同じ病気なのになぜ金額が違うのだろうと不思議に思いました。調べてみると、私の分は国と市が税金で支払ってくれていることがわかりました。さらに、お母さんが支払った3000円も本当はもっと高額で、国が7割も支払ってくれているのです。
普段支払っている税金が私たちの生活の色々なところに使われていることがわかりました。医療費もその一つで、病院に行った時の医療費の7割~9割を国が払ってくれます。だから私たちはケガや病気をした時に、定額で治療を受けられるのです。
では、もし税金がなくなり、この医療費制度がなくなったらどうなるでしょうか。医療費が3倍以上、人によっては9倍以上になります。高額な医療費を支払えず、病院に行けない人も出てくるでしょう。治る病気も、病院に行かないことで悪化するかもしれません。インフルエンザやコロナのような病気では、診断を受けずにそのまま社会に出てしまい、感染が広がるかもしれません。病院に行ければ助かった多くの命が失われてしまうかもしれません。
そう考えると、税金はとても大切だと思います。私が100円のお菓子を買う時に払う10円。この10円で誰かの命が救われているかもしれないと思うと、これからも喜んで10円を払います。」

中学生向け例文
タイトル:税は自分自身への投資となりえるか
「『こんなに税金を取られて、本当に嫌になっちゃうわ!』そう言ったのは母親だ。買い物が終わった後にレシートを見ながら、よくそんな言葉を漏らしている。母親が子供の頃、消費税は5%程度だったらしい。それが今は10%。倍になったのだから、母が怒るのも無理はない。
さらに、私は今年受験生だ。受験を受けるのにも、その後の高校生活にもお金はかかる。兄弟もいるため、家計は火の車だ。これが母が消費税で毎回怒る理由の一つになっている。
母が支払っている税金は消費税だけではない。所得税、住民税、ガソリン税など、多くの税金を支払っている。年間にするとかなりの金額を支払っている計算だ。
多くの大人は税金を支払うのを嫌がる。そして私も税金を支払うのは嫌だ。文房具一つ買うだけでも税金を支払わなければならない。それは損をしたように感じる。
なぜ税金を支払うと損をしたように感じるのだろうか。それは、私たちの身近なところで税金が使われていると感じにくいからではないだろうか。例えばデンマークでは消費税が25%と高いが、その分社会保障が充実している。医療費、教育費、介護費が全て無料だ。全ての国民が無料で教育を受けられ、病院に行け、介護も受けられる。子育て世代にも、高齢者世代にも嬉しい政策だ。
支払った税金が自分に返ってくるとわかっているからこそ、このように高い消費税でもデンマーク人は文句を言わずに支払うのだ。ちなみにデンマークは幸福度が高い国ランキングで2位になっている。日本が62位であることからも、デンマーク人が自分たちの国に満足していることがわかる。
もし日本でも全ての教育費、医療費、介護費が無料になったら、母も消費税を支払う時に怒らないかもしれない。私も高校の学費が無料になるなら、文房具を買う時に少し税金を多く支払っても文句は言わないだろう。なぜなら、そうなると税金は政府に支払う物ではなく、自分自身のために投資する物になるからだ。」

高校生向け例文
タイトル:ワン・フォー・オール オール・フォー・ワン
「私は本が好きだ。毎週のように県立図書館に通い、本を借りている。年間にすると150冊以上の本を図書館で借り読んでいる。もしこの本を自分で購入するとしたら、1冊1000円計算で15万円になる。古本屋を利用しても5~10万円はかかるだろう。とてもお小遣いでは足りない金額だ。
では、本当だったら私が支払わなければならなかったお金はどこから出ているのだろうか。答えは税金だ。
私に最も身近な税金といえば消費税だろう。その消費税の中には地方消費税というものが含まれ、県の税収となっている。そのお金で図書館の
ような公共施設を運営しているのだ。
さて、この図書館には様々な人が通っている。本好きな高齢者、息抜きをする主婦、勉強をする学生、絵本を楽しむ幼児。その中で私は一組の親子に出会った。お母さんである恵美さんと、その娘の陽葵ちゃんだ。陽葵ちゃんは4歳で発達障害があるらしい。図書館では週に一度土曜日に絵本の読み聞かせが行われており、陽葵ちゃんはその読み聞かせが大好きだという。
読み聞かせ中、陽葵ちゃんは少し騒がしい。じっとしておらず、すぐに声を出す。しかし、周りはそんな陽葵ちゃんを温かく見守っている。お母さんである恵美さんもリラックスしている表情だ。読み聞かせが終わると、陽葵ちゃんは拍手をし、「もう一回」とアンコールする。そのアンコールに応えて最後にもう一回絵本が読まれる。陽葵ちゃんはニコニコと笑顔だ。
この読み聞かせが実現するための、図書館という建物、絵本、図書館で働く人たちのお給料、これらは全て税金だ。
思うに税金とは、人が人らしく生きるために助け合うためのものであるのではないだろうか。私が支払った税金が、誰かの生活を少し豊かにする。同じように誰かが支払った税金が、私の生活を少し豊かにしてくれる。実際、陽葵ちゃんは図書館での読み聞かせで笑顔になり、私は同じ図書館で年間150冊以上の本を無償で読んでいる。
『みんなは1人のために、1人はみんなのために』
チームワークの精神を表した言葉があるが、税金とは互いを思いやる心からなるシステムなのかもしれない。」

まとめ
このように感動系の締めくくりにすると、高評価を受ける確率が高くなるでしょう。
また、具体的な自分の体験談を入れると評価も高くなりやすく、作文自体も書きやすくなります。
よく考えてみると、様々な場所に税金が使われているので、体験談も書きやすいかもしれません。
例えば、公共の公園や競技場、体育館も税金で運営されている施設です。
中学生・高校生であれば、こういった施設を利用したことがある人も多いでしょうから、そこから話を広げてみるのも良いでしょう。
税金の作文例文まとめ
いかがでしたでしょうか?
税金の作文を簡単に書きたいなら、小学生向けの例文のように「もし税がなかったら〇〇はどうなるだろうか」というテーマで書くと良いでしょう。
また、違うテーマで書きたい場合は、自分の実体験を元に書くと書きやすいですよ。
実は様々なところに税金が使われているので、そこから話を広げていきましょう。頑張ってくださいね。

