100均ののし袋は地鎮祭に使っても平気?
地鎮祭では、神様に土地を使わせてもらうことを伝え、工事の安全を祈ります。
準備のひとつとして必要なのが「のし袋」ですが、最近はダイソーなどの100円ショップで買う人も増えています。
では、そうしたのし袋でも失礼にならないのでしょうか?
100円ショップののし袋でもOK?
基本的なマナーを守っていれば、100均で買ったのし袋でも使うことができます。
たとえば「御初穂料」や「御玉串料」と書かれているタイプであれば、神主さんや工務店の人も問題なく受け取ってくれます。
大事なのは、安さではなく「きちんと準備したかどうか」という気持ちです。
心をこめて用意することが一番大切です。
ダイソーで売られているのし袋の特徴
ダイソーでは、お祝い事に使える「蝶結び」や「あわじ結び」の水引がついたのし袋がいくつか並んでいます。
内袋が付いているものもあり、便利です。
ただし、水引が印刷されただけの簡易タイプは、正式な儀式にはあまりふさわしくありません。
袋の紙質や見た目も確認して選びましょう。
「御祝」などのお祝い用を使うのが基本
地鎮祭用として作られたのし袋はあまり市販されていないため、「御祝」や「寿」といったお祝い用の袋を使い、中の短冊だけ「御初穂料」に差し替えるのが一般的です。
見た目はシンプルな白色の袋を選び、派手すぎる飾りのあるものは避けると安心です。
100均以外でものし袋は買える
のし袋は100均だけでなく、いろいろなお店で手に入ります。
状況に合わせて選びやすい場所を知っておくと便利です。
ロフトやハンズなどの文具店
ロフトや東急ハンズ、イオンの文具コーナーなどには、種類も豊富で品質の良いのし袋がそろっています。
デザインの幅も広く、店員さんに相談もできるので、こだわりたい人にぴったりです。
ネット通販なら選びやすい
Amazonや楽天などの通販サイトでは、たくさんの中からレビューを参考に選べます。
筆ペンやふくさなどの小物も一緒に買えるので、時間がない人にもおすすめです。
コンビニで買うときの注意点
一部のコンビニでものし袋は売っていますが、種類が少なく、仏事向けだったり内袋がないこともあるため、急ぎでない場合は他の場所で探す方が安心です。
のし袋を選ぶときのポイント
地鎮祭にふさわしいのし袋を選ぶには、いくつかの基本があります。
水引は「蝶結び」または「あわじ結び」
地鎮祭のように、何度あってもよいお祝いには「蝶結び」がよく使われます。
ただし、地域や神社によっては「あわじ結び」が選ばれることもあります。
水引の色は、赤白や金銀などのお祝い用にしましょう。
黒白のものはお悔やみごと用なので避けてください。
外袋は白を基調に
のし袋の外側(上袋)は、白を基本としたシンプルなデザインがよいとされています。
カラフルすぎたり飾りが多すぎるものは避けて、落ち着いた印象のものを選びましょう。
内袋があるかを確認
のし袋の中に入れる内袋には、金額や名前を書く欄があります。
パッケージの裏などで、内袋の有無をしっかり確認してから購入すると安心です。
書き方にもマナーがある
せっかくのし袋を丁寧に選んでも、書き方に誤りがあると相手に失礼になることがあります。
基本的な書き方を知っておきましょう。
表面には「御初穂料」と名前を記入
のし袋の表には、「御初穂料」や「御玉串料」と記載し、その下に施主の名前をフルネームで書きます。
丁寧な字を心がけましょう。
家族で連名にしたい場合は、代表者の名前だけでもかまいません。
内袋には金額と住所・氏名を記入
内袋の表側には、「金参萬円也」など旧字体で金額を書き、裏には住所と氏名を縦書きで記入します。
数字は「壱」「弐」「萬」などの漢数字を使い、格式を意識しましょう。
筆ペンは中字か太字が書きやすい
筆ペンを使うときは、中字か太字を選ぶとバランスがとりやすくなります。
多少の濃淡があっても、手書きの温かさが伝わるため、落ち着いて書けば大丈夫です。
初穂料の金額の目安を知っておこう
のし袋に入れる初穂料は、神社や地域によって差がありますが、おおまかな目安を知っておくと準備しやすくなります。
全国的には2~3万円が多い
一般的には、2~3万円くらいが相場とされています。
可能であれば新札を用意して、感謝の気持ちをこめて包みましょう。
事前に確認するのが安心
地域の慣習や神社の方針によって金額が変わることもあるため、工務店や神社に直接聞いておくと安心です。
御車代や供物代が必要な場合も
神主さんが現地に来る場合は「御車代」を、供物を用意してもらう場合は「供物代」を別に包むこともあります。
一つの袋にまとめるときは、内袋に分かりやすく明記しましょう。
のし袋を持ち運ぶ「ふくさ」の使い方
ふくさは、のし袋を包んで持っていくときに使います。
見た目や渡し方にもマナーがあるので、押さえておきましょう。
明るい色のふくさが適している
地鎮祭のようなお祝いでは、赤・朱・紫など明るめの色のふくさを使います。
青やグレーはお悔やみごと向けなので避けましょう。
渡すタイミングと向きにも注意
のし袋は、ふくさに包んだまま持って行き、式が始まる前に神主さんへ丁寧に渡します。
袋をふくさから出すときは、文字が相手に読めるよう、表面を相手に向けて差し出しましょう。
100均のふくさも使える
ダイソーなどでも、慶事用のふくさが売られています。
色やサイズがマナーに合っていれば、価格に関係なく使えます。
急ぎの準備でも活用できます。
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まとめ
地鎮祭の準備では、のし袋やふくさの選び方、書き方、持ち運び方まで、基本のマナーをきちんと守ることが大切です。
100円ショップの商品でも、心を込めて丁寧に準備すれば問題ありません。
神様や関係者への感謝の気持ちを大切に、落ち着いて準備を進めましょう。

